論議を呼んだ茂木さんのツイートについて

 2016-10-29
2年前の雑誌を捨てようとして、
何か取っておくべき記事はないか、
最後にパラパラと見ていると、
脳科学者茂木健一郎氏の
「英語習得に欠かせない
ある一つの方法とは」
という記事が載っていた。

茂木氏と英語学習と言えば、
今年の七月くらいに

英語力を本気で身につけたかったら、
TOEIC本とか、文法書とか、受験テクとか、
そういうのガン無視して、
とりあえず原書(ハリーポッターでも、赤毛のアンでも)を、
一冊、最初から最後まで、
がまんして、苦しんで、
辛抱して読むことをおすすめします。
中学生から大人までこれで行ける!


というツイートが論議を呼んでいた。

私自身も、

だからその‟ハリーポッターを原書で読める英語力”
まで持って行くのが大変なのです。


とツイートしたくらいで、
茂木氏のツイートは上から目線の
暴論ではないかと思っていた。
それでそのツイートは
どういう背景があってなされたのか興味があり、
記事を読んでみた。

(前略)
私の体験から、
ある一つの方法について書きたいと思う。
それはつまり、「無茶ぶり」である。
「そんなことはできない」
「絶対に無理」ということを、
自分に課す。
ハードルを乗り越えることで、
脳がグンと成長する。
そんな無茶ぶりを通して、
私は、英語力の階段を
上ってきたように思う。

(中略)

高校三年間の「無茶ぶり」は、
英語の本を原書で読むことだった。
最初に読んだのは、『赤毛のアン』。
シリーズを全部読破した。
その勢いで、トールキンの
『指輪物語』や、『風と共に去りぬ』、
さらにはフリードマンの『選択の自由』
といった経済書も読んだ。

原書を読み始めた最初のうちは、
頭の中で、歯車が潤滑油なしで
無理に回っているような、
そんな苦しい感覚があった。
それが、二冊、
三冊と読むうちに慣れてきて、
いつの間にか平気になった。
高校三年間で、三〇冊くらいは
原書を読んだのではないか。

大学のときには、「日米学生会議」で渡米し、
国連本部やジェネラル・モーターズ本社を訪れて
相手側のレクチャーを受けた。
このときも自ら無茶ぶりを課した。
どの会合でも、真っ先に手を上げて
質問すると決めていたのである。
当時は英語力が未熟だったから、
あらかじめ、頭の中で
質問の英文を作ってから、
発言していた。
無謀もいいところだが、
私は手を上げることを
絶対にやめなかった。


(中略)

当時は脳科学の知識などないが、
今考えれば、理屈に適っていたと思う。
自分ができるかどうかわからないことに
挑戦して、成功すると「ドーパミン」が出る。
失敗してもかまわない。
むしろ、失敗と成功が
入り交じった挑戦の際に、
ドーパミンがもっとも効率よく
放出される。

私の経験から言えることは、
日本人は、英語について、
もっと大胆になって
いいということである。
自分の今の英語力では無理と思わずに、
どんどん無茶ぶりしてほしい。
ドーパミンを活かした
英語力上達の秘訣がそこにある。

(後略)

入試の英語はトップクラスだったと書いているので
茂木氏自身も中学校の
英語の基礎力があってこそ
高校時代の多読が可能になったはずだ。
また、凡人が同じように行おうとしても、
IQや根性という条件が違う。
ツイートは極論の感があるのは否めない。

ただそのツイートは
唐突な思いつきで言われたものではなく、
御自身の経験と
脳科学に基づいたものであること知り、
論議を呼んだツイートに
対する批判的な気持ちは和らいだ。

少なくとも自身に無茶ぶりをすることは、
成長に必要だという点は
英語でも英語以外でもそうだなと思う。

"When you are asked if you can do a job,
tell 'em, 'Certainly I can!'
Then get busy and find out how to do it."
- Theodore Roosevelt




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