Don't judge a book by its coverとは言うけれど。

 2016-11-07
毎年この時期になると、職場である現代巨大寺子屋(=大学)には、
来年度の教科書採用の見本やカタログがたくさん届く。
そして、英語の教科書のタイトルに多くみられる文字、それは

TOEIC

なのだ。

表紙にTOEICと書いてあるからと言って
中身がTOEICとは限らないのが大学の教科書の不思議なところ。
問題形式が4択というだけで、ただのTravel Englishであったりする。

中身もTOEICらしきものも、実際問題を行ってみると

ん?TOEIC???

と疑問に思うものも多い。例えば

Part1
正解 They are wearing short sleeved shirts because it's summer now.

写真から、半そでを来ていることはわかるけれど、
今が夏なのか、夏であったとしてもそれが半そでを着る理由なのか
わかんないな~。


正解 A husband and wife are sitting next to each other feeling happy.

二人の関係が夫婦かどうか、二人が幸せかどうかまでは私には何とも....

と、難問だらけなのだ。

喫煙も、Bloodyな手術も、夫婦の会話も、親子の会話も、なんでもOK!
大学の‟TOEIC"は、守備範囲が広い。
かと思うと、わずかしかリストアップされていないTOEIC頻出単語が
chopsticksやmigrane headacheであったりして、
もう、広いのだか狭いのだか、わけわからないのである。

そんな大学の教科書の中でも、ひときわ興味をそそるタイトルがある。

めざせ!600 名作映画でTOEIC®  カサブランカ

TOEIC形式の問題が羅列されているだけの
無味乾燥なイメージを持つテキストにメス。
名作映画『カサブランカ』のストーリーを楽しみながら
TOEIC受験に対応できる英語力養成を目指す。
アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚色賞を受賞したこの作品は、
公開から70年を経ているが、
ラブロマンス映画でありながらサスペンス的要素もある。


愛とサスペンスねえ。
TOEIC人は基本的には恋愛しないのでは?
「TOEIC受験に対応できる英語力養成」と言っているだけだから
ま、それはいいのか。


(中略)
どの場面でも見られるユーモアと皮肉に満ちた台詞は、
授業中の学生を飽きさせることなく集中力を引きつけ、
全編にわたって英語が分かりやすく、
フランス、ドイツ、イタリアなどの批りのある英語が聞けることも、
TOEIC用教材としての魅力である。

いや、いや、いや、恋愛とサスペンスは譲るとしても、
これはないでしょう~
TOEICにいつ


フランス、ドイツ、イタリアなどの訛りのある英語

が登場した?

実際にカサブランカという映画を見たことがあるわけではないが、
各章のタイトル
「通行証強奪」「犯人はリックの店に」
「身柄確保」「ブラックマーケットでの駆け引き」
だけ見ても、TOEICワールドとは何か違う!
いや、とっても違う!!

Don't judge a book by its cover

とは言うけれど、教科書見本取り寄せて
中身を確認してみる気にはなれない。
だって、ハンフリー・ボガードが経費精算とかしていたら、
悲しいもの。

正直言うとハンフリー・ボガードもよくは知らないけれど、
ジュリーの歌(←これもかなり古い)に

♪ ボ~ギ~、ボ~ギ~、
あんたの時代は良かった~
男がピカピカのキザでいられた ♪


と、あった人でしょう?だったら、

釣りはいらない。

くらい言って欲しい。
expense reportを、
receiptsをattachして
by the end of the month までに
submitなんかして欲しくない。

ただ、この教科書の著者の方々を責める気にはなれない。
おそらく、TOEICというタイトルをつけると売れるからという出版社の方針で、
無理やりTOEICとこじつけられてしまったのだと思う。
そういうタイトルさえつければ売れるということは、
教科書を採用する先生も、実際に使用する学生も
大してTOEICに馴染みがないので
TOEICと往年の名画の組み合わせに
特に違和感を感じないということなのでしょうかね。

    



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